生産者のご紹介
曽束農園
曽束正一
21歳で家業の農業を継ぎ、現在も現役で取り組んでいる。
長年の実績のなかで、たくさんの品種を育てた時期もあったが、今は品種を絞ってじっくり丁寧に育てることに専念。今後は、とれたての野菜を地元の人たちに気軽に買ってもらえるような仕組み作りにも力を入れていきたいと考えている。
そんな曽束さんの野菜作りについてこだわりを伺った。
取り扱い品目:
聖護院大根
冬に出荷している聖護院大根は、特有のにおいや辛味が少なく、甘みが強い。肉質は緻密で、煮崩れしにくいのが特徴です。収穫のタイミングも大切にしており、割れたりせず、綺麗な形をしているのが自慢です。
まずは土づくりから
久御山町は自然災害が少ない土地なので、代々農業の後継者が多い土地。もともとの土が根の野菜に適しているのもありましたが、さらに排水設備にこだわり、聖護院大根が育ちやすいよう砂地を混ぜて作り変えたオリジナルの畑で栽培しています。良い野菜を育てるには、その野菜に適した土作りが大切と考えています。
農薬は最小限に
より安心な作物を生産するため、基本的に減農薬で栽培しています。農薬の効く時期を見計らい、農薬の回数を最小限で留めたり、また、1回の農薬の希釈倍率を増やし、残留農薬を減らす工夫をしたり、聖護院大根に負担がかからないように考慮しています。人にも野菜にも優しい農業を目指しています。
収穫で大切にしていること
日が照り出し、朝露が乾いた頃に収穫しています。朝露の多い時間に収穫すると、大根の水分が多くなり、実が張って割れてしまうことがあるからです。また収穫後に葉がついたままだと葉に栄養を持って行かれるため、収穫後はすぐに葉を落として鮮度を保ちます。そうして収穫した聖護院大根を、手で一つ一つ丁寧に水洗いしています。綺麗な聖護院大根を消費者へお届けするため、この工程は必ず行っています。
笑顔の曽束さんと聖護院大根畑
収穫量を上げることに奮闘した時期もありましたが、今は無理のない生産量に抑えた農業生活を送っています。もちろん変わらず良い野菜作りを目指していますが、生産者にも野菜にも負担のない、持続可能な農業生活が重要と考えるようになりました。量より質を大切にしたい、そんな思いで取り組んでいます。
曽束さんと洛市スタッフ
洛市さんとは長年お付き合いさせてもらっています。必要な資材を用意してくれるので、コストがかからず、野菜づ
くりに集中できるのが良いですね。